寒くなりましたねー。ふくしまは雪です❄
夜中に降った雪も昼前にはほとんど溶けてしまいましたが、公園の木々の枝に、まだほんのり残っています❄
この時期、ふくしまでよく目にする風景といえば、葉枯れた枝に熟れた実をたわわに付けた柿の木。そして、軒に吊るされた干し柿でしょうか。
「干し柿」と言っても、福島県の北部に位置する伊達地方なら、それはただの干し柿ならぬ「あんぽ柿」✨
伊達地方は、あんぽ柿発祥の地なんです。
ところで、「干し柿」と「あんぽ柿」の違い、みなさんはご存知ですか?
干し柿は、単純に干しただけの柿です。時間の経過とともに乾燥が進んで、黒く固くなっていきます。水分量はだいたい20〜30%程度です。
一方、あんぽ柿の水分量は40~50%程度。美しい飴色でふっくらした外見と、とろけるような柔らかさを持つジューシーな果肉が特徴です。優美な見た目といい、上品な甘さといい、まさに✨天然の和菓子✨と呼びたくなる一粒です(*´∀`*)
「干し柿」と「あんぽ柿」、この違いはどこからくるのでしょう?
あんぽ柿の秘密は大正年間にさかのぼります。
江戸時代頃の伊達地方では、干し柿を「天干柿(あまほしがき)」と呼んでいました。あんぽ柿という名称は、この「あまほしがき」がなまったものと言われています。
もとより伊達地方は江戸時代から生糸産業が盛んな地でしたが、時代の変遷とともに衰退し、大正を迎える頃、すでに当地の村々は財政危機に陥っていました。
「この窮状を救う起死回生の特産品を」
秘策を求めて、研修に向かった先はカリフォルニア。ここで村人は、干しぶどう作りの工程に着目しました。乾燥前のぶどうを硫黄で燻すことで、柔らかくジューシーな食感の干しぶどうとなるのです。
「この方法、干し柿にも使えるのでは…?!」
地元の柿を使い、硫黄で燻蒸してから乾燥させる試作を繰り返して、とうとうその努力は実を結びます。羊羹のように柔らかくジューシーな食感、干し柿とは思えぬふくよかで優美な見た目のあんぽ柿は、またたくまに高級特産品として人気を博し、村の財政危機を救ったのでした。
今年も伊達地方から届く、宝石のように鮮やかな粒ぞろいのあんぽ柿は、見目美しく、味も極上。
上品な甘さで緑茶はもちろん、コーヒーにもよく合います。カットしてサラダやマリネに混ぜたり、ヨーグルトに入れてもおいしいですよ😆
クリームチーズといっしょに食べるのが、特におすすめです!一度やったらドハマりします!!絶対やってみて!!!!